そんなことしてる場合ではなかった

お参りをする間
娘がおもちゃで音を鳴らして
うたを歌います
私はお参り中だからと思って
停止ボタンを押します
娘は音がとまってしまったので
またボタンを押します
そうして音を鳴らしたり止めたり
繰り返すうちに
私のほうが諦めて前を向いたとき
やっとこっち向いたね
と言われたような気がしました
おまたせしていました










娘とおもちゃで遊んでいる場合ではありませんでした。


まーん

娘はお参りがとっても上手です
私と旦那が なまんだぶ としていると
一緒に手を合わせて
軽くお辞儀をして
「まーん」といいます
あみださまがながーいお経を
なんまんだぶつにしたところ
さらに縮めて
まーんにおさめてしまうとは
うちの娘は
天才かもしれない









「まーん」には、ながーいお経が詰まっているのです。
毎日、旦那と親バカしてます

主婦

 


娘はまだ歩くことができません

私は歩けるし、靴も履けます

娘はまだスプーンが上手くつかえません

私はスプーンもお箸もつかえます

娘は一人でねんねができません

私はいつでもどこでも寝れる気がします

誰か褒めてくれてもいいのに…






主婦は褒めてほしいんですよ

ほら、おしゃべりもできますよ

ツバメ

 こうづの電線には

よおけ ツバメがとまってる

みんなで 琵琶湖のほう向いて

喋ってはる

おじちゃんが、教えてくれた

ここらのツバメは

こうづ弁なんやぞって







家にツバメの巣があって、観察するのが

とても楽しかったです

旦那に「結婚してよかったわ。ツバメがしょっちゅう見れる。」と喜んでいたら「結婚して良かったこと、それが一番なんか。」と呟いてました。








お浄土2

おっちゃんが言うんよ

わしゃあな

お浄土に行ったときに心配なことがあるんよ

今まで亡くなった人がみなおるやろ

そりゃあ すごい人の数やで

会いたい人にちゃんと会えるか

心配なんよ








お浄土はもしかして

すごく賑わっているところなのかも


お浄土

おっちゃんが言うんよ

行って帰ってきた人は

だーれもおらんから

そりゃあ ええとこに ちがいないって

ああ たしかに

そりゃあ ええとこに違いないなあ






そりゃあ 帰ってきたら えらいこっちゃなあ

まねっこ

娘は 最近
まねっこ が 上手です
お参り するとき
まねっこして 手を合わせて
おじぎをします
私たちが 喜ぶので
あみださんを みかけるたびに
やっています
ねっしんな1歳児です






やってほしいときには
たいていしません

寝かしつけ

娘を寝かしつけておりました

私も目を閉じて子守唄を歌います

娘はしばらくすると

遊ぶのをやめて

私の声だけになりました

それから池の水の音だけ聞きました

可愛い寝顔を見ようと

そうっと目をあけると

娘の大きな目が私を見ておりました




観察されているのは私のほうでした

このあと娘は私が起きていることがわかると

めちゃくちゃ泣いて甘えてました

こんな冷静に親を観察してるのかと笑えました

大人の女性


結婚してもうすぐ二年
娘が生まれてから、旦那より娘に心がときめいてしまう毎日を送っている
これは大変なこと
いつまでも魅力的な人でいたいから
大人の女性にならなくては
さて、大人な女性っていったいどんな人やろか








旦那に言ったら、「自分のことをわかってなさすぎるよ。」と諭されました。



私の犬

からっぽの体をおいて
私の犬はどこへいったんだろう
かえっておいで
気分屋だったから気の向いたときでいいよ
たまには私のそばで
昼寝でもしにおいで
なでたらどっかいっちゃうから
知らないふりして私も一緒に寝るから
そしたらこそっと伝えるよ
だいすき






私の犬が死んでしまいました。
詩をたくさん書きました。

会いたいなあ

わがまま

おもちゃに手が届かないと 怒って泣きます

ほっとかれると 寂しくて呼びます

おっぱいが欲しくなると 指をちゅっちゅします

きげんよく遊んでいると かまってほしくてちょっかいかけにいきます

一人で寝てしまうと いっしょに寝たくて泣いてほしくなります

おっぱいもういらないってされると まだ飲んでほしくてもう一度おすすめしてみます

ほんとに私は わがままですね





忙しい時は

一人で遊んでほしいし

一人で寝てほしいし

余裕のある時は

一緒に遊んでほしいし

一緒に寝たいし

わがままなのは母親の私のほうなのです。



 ゆきかきをする

だれか とおるかなと おもって

みちを つくる

つぎのひ

みちにそって まっしろなゆきのうえに 

だれかのあしあとが ついていた

おお ゆきがスキなひとが

いるんやなあ






あたらしい雪の上をあるくのって

たのしいですよね

道をつくるなんて面白くないことを

してしまいました

しか

 ゆきのうえに

しかのあしあと

どこから きてるのかなと

たどってみる

うえの おてらに つづくあしあと

おてらの はしごしてはるわ

このしか







足跡をたどっていくときは

とってもわくわくします


あしあとはトイレのところで途絶えており

帰りも同じ道をとおっていったようです

トイレを借りにきたのでしょうきっと

よだれ

 おまいりのあいだ

むすめが

おねんじゅを なめようとする

べろべろべろべろ

わたしの手に

ありがたい よだれが たれる





むすめの小さな手は

よだれで

いつも 酸っぱいにおいがします

それを嗅ぐのが好きです

親バカ

 むすめが おまいりのあいだ

あーうーうーと

しゃべります

わたしたちと同じように

お経をとなえているのでしょう

こんなことがありますか

うちのむすめは 天才でしょうか

なんてかわいいんでしょう

うちのむすめは せかいいちです






なんのせかいいちかは わかりません


腹筋

 出産してから

わたしのおなかは たぽたぽ

朝夕のお参りのあいだだけでも

お腹に力を入れようときめた

決めたものの

すぐに忘れて

お腹はたぽたぽのままの

なまんだぶ





旦那がお腹見て「たぽたぽになったな」って笑うので

「筋トレしようかな」と言ったら

「いやいや無理せんとき、産後なんやから」って。

じゃあ言わないでいただきたいものです。


おおごえんさん


娘とさんぽしてたら

おばあちゃんが

ああ かわいい子

おおごえんさんにも見てほしかった

と話してくれました

おばあちゃん

会えなかったけどね

おおごえんさんの へこ帯を

娘の抱っこひもとして使ってるん

娘とおおごえんさん

こうして繋がってるねん

会ったことないから分からへんのやけど

喜んでくれてるといいなあ






おばあちゃんはいつもにこにこ可愛いです